経済同友会の活動
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2017年度 活動方針

1.「創造的復興の土台造り」を掲げた2016年度の活動評価

 未曾有の大災害となった熊本地震から、1年が経過した。昨年度は熊本地震に続く阿蘇中岳の大噴火など、 自然の脅威を痛感させられた。同友会では昨年度、こうした困難に立ち向かい、事業継続の情熱を持ち続けることを、 「創造的復興」の原点と位置付けた。各企業は、供給責任を果たすという強い使命感から、早期の操業再開を実現し、 その後も、経済活動は着実に回復してきている。

 「自助」に、「共助」、「公助」が加わり、県民の間に一体感が醸成されたことは大きな成果であり、 企業においてもグループ補助金の申請に向け、企業間での意思疎通を通じ、絆も強まった。つまり、 精神面での土台造りは実現したと評価したい。

2.イノベーションを通じ、創造的復興を具体化する取り組み

 今年度は、創造的復興に向けた土台造りを、精神面だけでなく、物質的にも経営面でも進めていくことが大事であり、 ビジョンを具体化する元年と位置付けたい。復興需要に沸いている最中にも、少子高齢化や人口減は確実に進んでいく。 各企業は、創造的復興を成し遂げるため、製品開発や販路の開拓だけでなく、人材開発、マネジメントの高度化、 業務プロセスなどのイノベーションに取り組み、生産性を高めていかねばならない。

 幸いにも、現在の熊本には、イノベーションに挑戦できる環境が整っている。第一は国内外から寄せられる熊本への関心であり、 第二に企業金融が極めて緩和的なこと、さらに第三には復興需要により景気の回復も確実視されている。ただ、数年先に目を向けると、 復興需要一巡後に反動減が予想され、市場の縮小に伴い地域経済の構造変化も進行していく。足もとの課題解決と同時に先々も見据えた、 言わば複眼的思考に根ざした強(したた)かな経営に取り組むことが必要である。

 ビジョンを具体化するに当たっては、経済合理性だけでなく、人口減少・高齢化や環境問題への対応など、 持続可能性を意識せねばならない。これからの時代、個々の企業は、社会や街づくり、環境にまで配慮した広い価値判断を有することが求められ、 そこにこそ、イノベーションの芽が潜んでいるといっても過言ではない。

3.委員会での活動の方向性

 以上の問題意識を踏まえ、各委員会では、以下のような視点から議論を深め、行政など関係機関への働きかけを強めていかなければならない。

  • 人材開発及び人手の確保:創造的復興にとって、人手の確保とともに、「自走」できる人材育成が必要との認識に立脚し、具体的な取組みを継続。
  • 交通インフラの整備を含め被災後の街づくりに関する青写真:阿蘇の交通インフラの早期復旧と、陸・海・空の玄関口整備や中心市街地再開発のコンセプト作り。
  • 生産性向上に向けた業務改革:販路や市場の拡大、事業の多角化、ICTの活用、マネジメントの高度化などに関する情報共有と「学び」の機会の増設。
  • 地域連携強化による阿蘇、熊本城の創造的復興の推進:地域の活性化、交流人口の回復・拡大に資する農業・観光のブランド化を支援。
  • 倶楽部としての機能強化:会員の増強と、会員間での老壮青の対話促進。

4.創造的復興を目指して、力強く進もう!

 熊本地震は、社会や企業に対し「現状維持で逃げ切る」という消極的な戦略が選択肢になり得ない「厳しい」現実を突きつけた。 我々は、否が応でもリスクテイクをし、前に進まざるを得ない。個社でみれば困難な課題ではあるが、幸いにも我々は平時に築いていた熊本商工会議所、 行政、大学との緊密な関係性が緊急時に有効な対応を引き出す「熊本モデル」を、強固に作り上げた。皆でスクラムを組みつつ、チャレンジを続け、 熊本の創造的復興と地域社会の持続可能性の力強さを、2年後の2019年に開催される世界的スポーツイベントで、世界に示したいと思う。

 会員の皆さん、複眼的思考の強(したた)かな経営を具体化し、創造的復興の揺るぎない骨格を組み上げようではありませんか!

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